2017年7月26日~7月28日(2泊3日)の期間に、神奈川県三浦郡葉山町で「葉山で海遊びキャンプ~シーカヤックやスノーケリング、海岸探検・磯の生き物観察など」を実施しました。提供団体の「NPO法人オーシャンファミリー海洋自然体験センター」より下記の通りキャンプのご報告をいたします。
関東でも有数の美しい景色が広がる葉山で、とことん夏の海遊びを楽しみました。シーカヤックやスノーケリング、海岸探検・磯の生き物観察、マリンクラフトなど様々な海に関する体験ができました。海の達人から本当の海の魅力や楽しさを学びました。
※「ネイチャーキッズ/NATURE KIDS」は、特定非営利活動法人夢職人の登録商標です。
1日目
集合・移動時、ガイダンス、昼食の様子
本キャンプの集合は、横浜駅北口です。お父さんやお母さんと一緒に重い荷物を持って集まって来た子ども達は、バンダナと名札をもらいながら、照れくさそうに自分の名前を伝えてくれました。保護者とのお別れのハグの後は、いざ葉山に向けて出発です。


電車に揺られ、JR逗子駅からバスに乗り換えて、施設に着いたのは、11時頃でした。名札の裏にはキャンプネーム、バンダナには自分の名前を書いて、さぁ、自己紹介タイム。恥ずかしくて自分の紹介ができない低学年の子どもたちは、リーダーさんに手伝ってもらっていました。
まずは、海を見に葉山公園に行きました。目の前に広がる大きな青い海を眺めて感動しました。施設に戻ってお昼ご飯です。お母さんの手作り弁当を美味しそうに食べながら、さっきまで静かだった子ども達が、大きな声で話していました。


午後の様子
- 磯で生きもの・海岸で漂着物を観察しよう!海であそぼう!(小磯海岸・一色海岸)
水着に着替えて、活動バックに水筒と漂着物を入れる袋、着替えとタオルを入れ、ライフジャケットを着用して、今日の活動場所の小磯海岸へ出発しました。天皇陛下の別荘(御用邸)の脇を通って、潮が最高に引いている磯を目指します。3グループに分かれての活動です。
どんな生き物が見つかるでしょうか?手網で魚を捕まえたり、素手でカニを恐る恐る捕まえている姿が面白いですね。最終的には、ヒライソガニ、オウギガニ、イソガニ、ホンヤドカリ、イソヨコバサミ、イソナマコ、マナマコ、ヤツデヒトデ、ニホンクモヒトデの仲間、イソカニダマシ、ムラサキウニ、バフンウニ、コシダカウニ、アゴハゼなど、たくさんの生きものを観察しました。最初は、怖くて生きものになかなか触れなかった子ども達も、最後にはいっぱい容器に捕まえてじっくり観察していました。


海岸に打ちあがる貝殻を拾いながら海の家に行き、荷物を置いて、海に向かって一目散!ちょっと冷たい海に飛び込んで遊びました。
夕方・夜の様子
- 夕食(スタッフ自炊)
- 葉山海岸花火大会
- 一日のふりかえり
施設の戻り、「あしあと手帳」に今日の活動記録を書きました。今日の一番の楽しみは何だったのでしょうか?今日の夕食は、作っていただいた料理(お肉の甘辛煮、マッシュポテトと中華サラダ、トウモロコシ2種など)を自分達でお皿に盛りつけて食べました。トウモロコシを7個も食べたと言っていた子どももいました。


夕食後は、海岸で拾った貝殻で自分だけのフォトフレームを作る予定でした。今日は葉山の花火大会ということで、海の家のオーナーから「ぜひ、目の前で花火を見ませんか?」とのお誘いを受けました。フォトフレーム作りは明日の楽しみにして、みんなで花火を見に再び海岸へ向かいました。ご家庭でも花火を見に行く機会はあると思いますが、目の前の海岸に打ちあがる花火は、空に舞う星のようです。星空観察しているような素敵な時間でした。興奮冷めやらない中、今日の宿泊先の大海荘へ向かい、部屋割りをして布団引き。あっという間に夢の中でした。
2日目
朝・午前中の様子
- 起床
- 朝探検
- 朝食(スタッフ自炊)
- ガイダンス
- シーカヤック体験(長者ケ崎海岸)
6時30分起床。みんな良く眠れたようで寝起きもすっきり。海岸を散歩しながら施設へ向かいました。食はパン食。良く寝て良く食べて、今日も海の活動を満喫します。
今日の活動は、予定通り、長者ケ崎海岸からシーカヤックに乗って海上を移動し、対岸の長者ケ崎の半島に上陸。そこでは、スノーケリングで海中の生きものを観察します。3人で1艇のカヤックに乗り、協力して漕ぐ。カヤックは、みんなの気持ちがひとつにならないとなかなか上手に進みません。


北東の風が吹いていましたが、一緒に漕ぐ人達が気持ちを合わせて、隣の大浜海岸を回って長者ケ崎半島へ上陸しました。みんなの力を合わせて漕ぎ切った達成感に満ちた顔が印象的でした。長者ケ崎半島には、海流の流れにより大物の漂着物が打ちあがります。サザエの貝も大きなものが多く、みんなの袋も重くなっていました。


昼・午後の様子
- 昼食(弁当提供)
- マスクを着けて海中の生きもの観察、宝物探しと海あそび(長者ケ崎海岸)
- シャワー・着替え
昼食は、おにぎり弁当でした。葉山の町を海の方から眺めながらの食事です。午後は、マスク&スノーケルを装着して海の中を覗いてみました。海の中の世界は、磯で生き物を観察する感覚とはまた違った世界が広がります。子どもたちも夢中になっており、「もっと覗いていたい」という声が多かったのですが、残念ながら帰りの時間が迫ってしまい、また、シーカヤックに乗って海に漕ぎだしました。行きは一生懸命に長時間漕ぎましたが、帰りは一直線に戻ってきたため、あっという間に海岸に到着しました。


器材を片付け、シャワーを浴びで着替え。みんなで協力する体制が出来てきたので、片付けやシャワー・着替えもスムーズにできていました。
夕方・夜の様子
- 夕食(野外調理・バーベキュー)
- オリジナルマリンクラフト作り(葉山セミナーハウス)
- 一日のふりかえり
夕食は、お楽しみバーベキューです。代表(うんぱぱ)から火起こしを伝授(マッチで火をつける)してもらい、まずはハンバーガー作り。その後は、トウモロコシや色鮮やかな野菜、お肉などを焼いてお腹いっぱい食べました。デザートは、マシュマロ焼きとスイカ。マシュマロ焼きは、自分で笹串を作り、マシュマロを刺して焦がさないように上手に焼いて、クッキーに挟んで食べます。クリーミーで本当に美味しいですね。いくつ食べても飽きないので、子ども達は、次々とマシュマロサンドを作って食べていました。


夜は、昨日作る予定だったフォトフレーム作りを行いました。自分で拾った思い入れのある貝を組み合わせて、思い思いのフォトフレームを作っていました。今日も疲れて、あっという間に眠りにつきました。


3日目
朝・午前中の様子
- 起床・荷物整理・荷物の移動
- 朝食(スタッフ自炊)
- ガイダンス
- 磯の生きもの観察・ボードで遊ぼう!(小磯海岸・一色海岸)
6時30分起床です。今日もすっきり目覚めた子ども達は、布団を片付けて、民宿のお母さんにお礼のあいさつをして、海岸を散歩しながら施設へ向かいました。昨日のBBQでは、お腹いっぱい食べていましたが、朝起きての一言は「お腹が空いた!」でした。今日の朝ごはんは、昨日同様、自分でソーセージパンを作ったり、ジャムを塗ったりしていっぱい食べました。


あっという間の最終日です。各自の荷物を整理して、水着に着替えて海に出発しました。最後の活動のメインは、ボードで波乗り体験です。思ったような波はなかったものの、パドリングが上手になった子ども達は、グループ対抗リレーで盛り上がりました。また、子どもはバランスが良いのでボードに立つこともできていました。


初日に比べると、みんな海に潜ったり、飛んだり跳ねたり、すっかり「海っ子」になっていたのには驚きました。「もっと海で遊びたい」という一言を連発していました。海あそびの楽しさを知った子ども達。夏休みはこれからですから、また、海に遊びに来てほしいと思います。


昼・午後の様子
- 昼食(弁当提供)
- 3日間のふりかえり、修了証の授与
- 移動時、解散
施設にもどり、シャワー、着替えをしてから昼食のお弁当を食べて、3日間の活動を振り返りました。「葉山海辺の生きものガイドブック」(当団体作成)を一人一人に渡しました。家に帰ってから、このテキストで3日間学んだことを再度思い出してほしいと思います。フレンドリストには、友達やリーダーさんから名前を書いてもらっていました。


最後に、代表のうんぱぱから「体験参加証明書」と自分で作成したオリジナルフォトフレームを手渡してもらいました。「今まで見たことのない磯の生きものがたくさん観察できたこと」「シーカヤックを友達といっぱい漕いだこと」「ニッパーボードが上手にできたこと」「最初は、不安だったけれど、友達がたくさんできたこと」など、今回のキャンプで一番楽しかったそれぞれの思い出を伝えてくれました。
帰りのバスや電車の中でも盛り上がっていました。3日間ですっかり海っ子になった子ども達。「また、海で会おうね!」と約束して別れました。

